2002 わらじの会
見沼田んぼ福祉農園活動報告書
今年、わらじの畑では…。
3月から夏場にかけて、じゃがいも・落花生・ラディッシュ・おもちゃかぼちゃ・さといもなどを作りました。じゃがいも・落花生・さといもは、販売へ。
主な販売先は、わらじの会で行っている、ぶってぃく・ぶあく、かがし座。リサイクル品と第3世界ショップ製品を扱っている「マザーズハウス」など。その他には販売活動で売りました。
その後、秋から冬にかけて、白菜・山東菜・大根・かぶ・水菜・春菊・小松菜・ねぎなどを作りました。
白菜・山東菜・かぶ・小松菜は主にかがし座前で販売しました。
かがし座前で販売をするというのは初めてで、なかなか売れないという状態が続いています。しかし、全く売れないというわけではないので、来年は「売る」ことにも力を入れていかなければならないと思っています。
また、今年は内部調整が多少なりとも形になってきたので、来年は内部での連絡をより密し、多くの人たちに農園に係わってもらえたら…と思っています。
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第２水曜日…くらしセンターべしみ
べしみでは、第2水曜日農園へ。今年は、厨房職員の村田みや子さんの提案で落花生やラディッシュを。その他にべしみとして農園の収穫祭を行いました。
村田みや子(べしみ厨房職員)
今年の3月ごろから、月に1、2回農園へ行くようになり、他の団体の人に会えるのが楽しみの一つになり、自分でまいた作物が出来上がるのが、心待ちになって、生活の一部になったように思う。これからは、いろいろな人と一緒に作業などしたいと思っています。年間スケジュールを決めて、皆で楽しみながら作業ができるように考えてゆきたいと考えている。これからの課題なのかも。もっと売れるような野菜をつくりたい！山野内時雄(べしみ通所者)
畑に行っても作業などの手伝いができないのが残念で、車椅子でも作業ができればいいが…。(苗床のような車椅子に乗ったままで種をまいたり作業ができるようなものがあればと思っている)農園の芝の上は車椅子がのめりこんで自力での移動が大変だった。(休憩場所あたりはなどは、もっと移動が楽になれば…)
第3土曜日…あんこ(谷中耳鼻科職員)
私が畑と付き合いだしたのは3年前だ。
わらじの会で畑を借りた年は、絶対に行くまいと思っていた。わらじの面々は、最初はがんばるからね。私個人的にはその時点では、絶対かかわりきれないと思っていた。忙しいこともそうだけど、何よりも何にもわからず、チンプンカンプンなんだもの。何をしても失敗したらどうしようと思った。間違って抜いちゃったら育たないじゃないか…とかね。
2年目から、雑草とりは行こうと思った。手作り班の人たちと一緒なら、私が忘れても、声をかけてくれると思ったので誘ってみた。でもその年、私は半分も行かなかった気がする。昨年はやっと月1回程度は顔を出せるようになり、草取りをしながら、横目でわらじの畑と隣の畑の様子をながめて、収穫時なんぞを考えて収穫時だけ手を出してみた。
なるべく新鮮に売れる方法として、市役所販売に行く朝、一番に取りに行った。わらじの畑は、わらじの日常活動に関わっている人たちと、仕事の合間を見て畑の面倒を見てくれる人と、立場がバラバラで、気持ちもバラバラなところがあったのだ。
そこで、今年は、わらじの目標として①内部調整②除草剤を撒かれない③雑草で回りの畑に迷惑をかけないの三点を揚げた。
そして、今年は何か一つ、最初から最後まで私が面倒を見ようと思った。それがじゃがいも。植えて間引きや追肥まではよかったのだが、収穫が時間や人の都合・天気が合わずに、とうとう毎朝じゃがいもが枕もとに立つという日々を過ごした。やけくそになって一人でも掘ってやる！と日程を決めて、やけくそでメールを送れば、なんと7～8人で結局じゃがいもを収穫することが出来た。これで夢枕には立たなくなったじゃがいもだが、目の前にごろごろころがっていた。
そこで初めて気がついたのだ。作ったらさばかなくてはならないではないか…。
越谷市でリサイクル品と第３世界ショップの製品を売っている「マザーズハウス」をはじめとして、3ヶ所に置かせてもらい、なんとかさばくことができた。
そんなこんなの畑とのかかわりを、畑に来た人は記録をとるということで、様子を伝え合った。雑草と間違って落花生の芽を刈られそうになって内部でけんかにもなった。
けんかになってぶつかることは、関係を悪くするのではなく、関係を修復し、近づけさせるという効力をもっていた。そうやって、なんとか一年をやりすごした。
自称畑の担当者の私の目から見て、今年一番えらかったなと思えることは「夏場に土を休ませる」ことができたことだ。そして、今年の冬も、苦土石灰を撒いたり、堆肥を撒いて、土に栄養と愛情をたっぷりあげよう…などと思えていることだ。
作物の土台を気にできるだけの若干の余裕が生まれた。今は、なんとか年間計画を立てながら、売りさばく計画も立て様などと話ができる相手もわずかだが増えてきた。雑草は、夏場の一時期はご迷惑をかけたようだが、ほぼ目標三点はクリアできたと思う。
来年は、誰は一人でも毎週行って、「おいらに畑のことはきけよ」と胸張っていってくれる仲間を作りたい。畑で「目に見える具体的な仕事」をしてほしい。そして、笑ってほしい。天気に泣き、雑草に泣き、虫に泣き、収穫時に泣き、収穫した野菜の嫁ぎ先に泣いた私であり、いつも行く前は「雨が降れ」と嫌がっていた私だが、畑の帰りは「いやぁ、汗かいて、働いて気持ちよかった」とこりもせずに思っていた。この思いを、来年は誰かにさせてやる…。
《手作り工房・はな》はデイケア・パタパタの活動の一つです。
障害のある人たちと地域の主婦の人たちが一緒に手作り品を作って販売しています。
第4火曜日(共同作業日)…菊地よし子(デイケア・パタパタ通所者)
見沼農園で草取りしました。菜っ葉を取りました。もって帰ってヘルパーさんに渡しました。ヘルパーさんが「おいしそうだね」って揚げと菜っ葉を入れて、お味噌汁を作ってくれました。おいしかったです。収穫祭の時、豚汁を食べました。ご飯食べました。おしんこ食べました。かまどで火を炊いてご飯と豚汁を食べました。風が強くて火がよく燃えました。火のそばあったかかったよ。大根を持って踊ってました。私は見ていました。たくさんの人が踊っていました。前に行った時、コスモスが咲いていました。
コスモスはもうおしまいね。また来年かな。落花生もとりました。草取りは面白いよ。虫とかみみずとか出てくるよ。柿なってたよ。大根もなってるよ。いつ食べられるかわからないよ。
菊池よし子さんはデイケア・パタパタの通所者です。
デイケアの事業である「手作り工房はな」の活動で月に一度、見沼農園に行っています。(第4火曜日の共同作業日)前は見沼農園に行くのはイヤだと言っていたのですが、この頃は楽しみになってきたようです。最近、お母さんが入院されて週3回ヘルパーさんに来てもらっています。
わらじの会は野菜の栽培やイベントなどへの参加を中心に見沼農園に係わっています。実際の畑作業には「わらじの会」と一口に言っても様々で、悪く言えばテンデバラバラ。植えた筈のものが雑草と間違われて刈られていたなんてのもある訳で…。
まぁしかしそのおかげか、その分たくさんの人に畑に係わってもらえているのではと思っているのですが。
現在は会の農業経験者や農業に興味のあるメンバーの親、または会の各場(べしみ、パタパタ)の小グループなどが主に係わっています。
今年は、第2水曜日・第3土曜日・第4火曜日に農園に行くという形ができてきました。その他の曜日にも個人または場、活動として関わっています。
