デイケアわくわくの活動　(販売編)

　昨年度の半ばから開始したパック野菜(５００円)の配達。０２年１月、作付計画を決めると同時に、このパック野菜を販売の軸にしていく方針になりました。年度の変わる４月をめどに、すでにパック野菜を配達させてもらっている方に、年単位の契約をしてもらいました。また、配達件数を増やす為わくわく周辺にビラをまき、『ぺんぎん村ゆうびん』や地方紙に広告を載せました。その結果、５月時点での契約件数は、週２回の配達日で３０軒ほどになりました。作物の収穫高は５月〜７月にかけてが一つのピークになります。 ３０軒の配達を抱えていてもさらにできる野菜をさばく為、自然食品の店に卸したりわくわくの店頭で販売をしたりしました。それでも、育ちすぎてしまう野菜があったり、他にも改善すべき点が見えてきました。
・季節の変化と共に気温の上昇する中、いかに野菜の新鮮さを保ち配達するか。特に店頭での販売や引き売りなどは見た目が大切です。→クーラーボックスや発泡容器を備えたり、配達時にはできるだけ在宅していただくように依頼しました。
・配達件数が増え、収穫に時間がかかる→わくわくから収穫に行く人は、農園班(作業班)と共に、夏場は１時間早めに出勤しました。また、徒歩での配達は比較的涼しい午前中で終わらせるようにしました。
配達は、近所のお宅は徒歩で距離のあるところは車で、というルート設定をしました。そ れぞれ担当を決めて、配達員としての自覚や、接客をしている意識を徐々に身につけていきました。
　８月半ば、昨年同様の猛暑により収穫物が激減、お盆休みに入るという事もあり１ヶ月程パック野菜の配達は休まざるを得ませんでした。同時に、上半期の販売の仕方についてもわくわく内で協議をして、以下の問題点をあげました。
　
・家庭の事情や、様々な理由でパックの件数が減ってきたガソリン代や人件費などを考えると、５００円で配達というのは割に合わない・留守宅の場合、お客との対面販売がなく利用者の人に『仕事をしている』という実感がわきにくいのではないか。
・５００円パックを中心にすると品種を増やしつつ時期もずらさなければならない。畑を細かく分けてやっていくには労力として限界。
・予定通りに成長してくれるわけではないので、毎回のパックの量の変動が激しい。
　よって、下半期は販売方法を改良していく事となりました。
まず、パック野菜を軸としての方針から引き売り中心に変更。同じ野菜が多少続いて収穫される場合、パック野菜より自分で選んで買って頂くほうが都合がよいということもあり、パックの配達軒数を抑えました。配達先も、在宅の方やわくわくの近場に絞り、その近所で引き売りをしてしていこうと考えました。また、大口で卸せる販売先を開拓、無農薬の素材を売りにした料理屋さんや、中華料理店などに定期的に野菜を配達し始めました。それ以外にも、同じ協議会のどくだみ荘さんへ直接行き、販売させて頂いたり、農園近くのギャラリーへうかがったりしています。

【今後の課題】
・販売や接客が好きな人、農作業に向いていると思われる人など、それぞれの長所を活かせる場所にいかに本人達に興味をもって前向きの臨んでもらうか。そのための環境作り。
・ゆくゆくは利用者の方達に配達を任せていきたいので、近場の販路の開拓。
・わくわくの店頭販売を近所の方に知ってもらい、定着させていく。
　全体としては、日常の販売以外にも、ぺんぎん村のバザーや他団体と共同の福祉市でも朝どり野菜を売り、宣伝をしました。
やはり野菜に対する知識があった方が、販売をしやすいのは当然。
利用者の方も野菜の名前を覚えて積極的に声をかけていました。
　
　♪ 私と農園と見沼田圃　　　前田　直哉　♪
　私はさあ、毎週月〜木曜日に鉄道やバスを利用して、農園へむかい、はたらきに行きました。さて、私は、クサや畑にたまったｺﾞﾐをとったり、キレイにしたり、しゅうかくをしたり、農キ具でたがやしたり、そしてタネをまいたりしています。見沼では、昔、沼地がありましたが、今ではな、田圃として栄えられましたが、この中に数年前に福祉農園ができ、障害者達が、農業を手伝いにしてまいりました。そして、毎週第3土曜では、風の学校のうぎょう少年団、毎月11月23日は、新米を食べる会等、いろいろな行事があります。私たち見沼の福祉農園の手伝いは、がんばってま〜す！
　♪　藤井　琴美　♪
　わくわくにくるまがかえってくると時間がたつとパックヤサイとひきうりをもってでかけます。まずはいたつをしておわったらひきうりをもってこうみんかんにもっていくと私のえがおでうれていきます。たまには、パックヤサイを買ってくれる人がひきうりを買ってくれる人もパックヤサイだけの人もいます。